ジャパン・コスメティックセンターは、設立趣意と理念に基づき、次の活動を進めていきます。
事業計画 2020
1 新市場開拓事業
(1) 海外マーケット及びサプライチェーン展開事業
JCC会員及び地域産業の海外参入及びモノづくりの産地形成(輸出用製造)を促進するため、中国等アジア市場及びフランス等EU市場をターゲットとした輸出ルート確立及び生産チェーンの構築並びに対地域内投資の誘致を実施する。
- ①中国プロジェクト
- 輸出ルートの確立、中国企業と会員企業とのOEM等委受託スキームの構築と実践、対地域内投資の誘致
- ②台湾プロジェクト
- 現地流通と会員等との商談・マッチングによる販路開拓
- ③東南アジア・中東プロジェクト
- マレーシアにおける現地機関と連携した販路開拓及び経済交流を目的とする連携プラットフォームの構築
- ④EUプロジェクト
- フランス・国際展示会「cosmetic360」への出展支援
- フランス輸出に関する相談対応、入門セミナーの開催
(2)国内マーケット及びサプライチェーン展開事業
JCC会員及び地域産業の国内の販路開拓を支援するとともに、付加価値の高いローカルブランドの創出を支援する。
- ①九州コスメ・プロジェクト
- 九州・沖縄地域のローカルブランドの出口戦略に寄与するため、オンライン及びオフラインの販路を開拓し、常設売場を確保するとともに、プロモーション施策を支援
- ②ローカルブランド創出事業
- 会員企業及び地域産業の付加価値を増すブランディングについて、大手企業や異業種とのコラボレーションなどコーディネート支援
2 産業創出事業
(1) 海外クラスター連携事業
フランス・コスメティックバレーが主導する「グローバルコスメティッククラスター(GCC)」は、JCCを含む世界25のクラスターで構成されており、この組織との交流・連携の強化によりJCCのグロ-バル展開の促進を図る
- ①情報収集・発信事業
- 世界各国のクラスター情報の可視化及び国内情報提供
- 各国の市場参入へのステップ等の情報共有、相互取引の促進
- GCCのオンラインプラットフォームの稼働への協力によるクラスター間の会員交流の促進
- ②オンライン・セミナーやビジネスミッションの企画運営
(2) 産学連携事業
フランスと連携した国際共同研究を軸に国内外のコスメ関連研究者のネットワークを構築するとともに、産学連携の共同研究の支援及び会員企業の技術ニーズと大学等シーズのマッチングを図る。
- ①フランスと連携した研究者ネットワークの構築
- 支援会員14大学をはじめとする研究者の参画促進
- 国際共同研究プロジェクトの組成
- カンファレンスやセミナーの開催
- ②産学連携による共同研究の支援及びマッチング
- 地域資源を活用した研究モデル事業の実施
- 産学交流セミナーの開催
- 支援大学等研究シーズ収集発信、相談対応
(3) 人材育成事業
支援会員14大学及び会員企業等と連携し、産業界に資する人材育成の体制を整備する。
- ①支援大学と連携した講座の開設
- 社会人及び大学生向け短期講座(キャリアアップとして)
- 高校生向け短期講座(職業教育として)
- ②高等学校モデルカリキュラムの実施
- 高校において将来の就業につながる「化粧品学習及び課題研究」のカリキュラムの実施
(4) 相談対応・支援ネットワーク事業
会員企業及び地域産業のビジネスに関する課題や検討項目に対して、相談対応及び支援を行うもの。
- ①専門人材ネットワークの構築
- 多様なビジネスニーズに対応できるよう、国内外の専門人材(副業含む)と会員等ユーザーをつなぐ仕組みを構築し、サービスを提供
- ②企業活動支援・相談対応
- マーケティング、販路開拓、新規事業化に関すること
- 地域素材活用、原料化、製造技術、規制に関すること
- 販売促進に関すること
- ③セミナーの開催
- 会員や地域のニーズに応じたセミナー及びネットワーキング事業を実施
(5) 企業立地及び起業支援事業
地国内外企業の投資に関する有力案件の発掘及び進出企業への支援を図ることにより本地域の産業集積を促進。
- ①企業誘致
- 意向アンケート、リストアップ
- 企業訪問・誘致営業
- 有力案件のフォロー(物件対応・優遇制度紹介など)
- ②起業支援
- 起業・創業の相談対応・支援
- 県・市・商工会議所等との連携支援実施
(6) 佐賀県コスメ創業・成長支援事業(佐賀県委託)
世界で通用するスタートアップ企業を創出することにより、佐賀の地域資源を活用した新たなビジネスを活発化させ、新たな産業と雇用を生み出す。また、「日本一コスメビジネスがしやすい佐賀県」としての認知度を高める。
- ①アクセラレーションプログラムの実施
- 国内外からスタートアップ企業を募り、佐賀県の様々なアセット(強み)及びJCCが蓄積してきた多くのノウハウを活用し支援することにより、世界に通用する企業への成長を支援(年5社程度)
- メンタリング、ピッチ、デモデー等の実施
- ②専門人材の配置
- 事業企画及び運営を担う専門人材(1名)を配置し、JCC会員、支援大学や地域資源とのマッチングを支援し、連携事業等の創出を支援
- 地域企業の掘り起こし、セミナー開催、情報発信を実施
(7) 唐津市インキュベーション事業(唐津市委託)
JCCが所有する社会関係資本を活かし、主に大学生を対象にデザイン志向による起業家育成プログラムを実施することにより、地方創生に資するビジネス開発と地域における起業家創出の導入する。
- ①ビジネスプラン作成支援、メンタリング
- ②セミナー、ピッチ及びデモデーの開催
3 地域ブランド事業
(1) 情報発信事業
JCCの取組成果や会員企業、地域の魅力を、オンライン及びオフライン、インバウンドなど多様な媒体を駆使して国内外に発信し、「認知度の向上」「活動の価値化」に寄与する。
- ①WEB情報発信事業
- ②ファムトリップ事業
- メディアや業界等で高い発信力を有するライターやインフルエンサー等を招聘し、地域コンテンツや会員企業を巡るツアープログラムを実施
- ③ショーケース事業
- JCCが関与し開発された商品及びJCCの理念や活動内容を紹介・発信するショーケースを開設
- ④広告宣伝
- ⑤メディア開発事業
- JCCの実施する事業のメディア用コンテンツ化、「コスメのまち」のブランド形成に資する発信戦略を開発
- 企業の社員研修・商品サービス開発に資する地域コンテンツを活用した教育研修プログラムの開発
(2) HanaMarche事業
※新型コロナウイルスの影響によりリアル開催中止。オンラインで情報発信
会員企業、地域事業者及び生活者との交流とPRの場を創出し、コスメティック構想の展開を促進する。2017年度から毎年開催し、事業内容の拡充に伴い実行委員会形式により実施。
日時 |
2020年5月2日(土)・3日(日) |
場所 |
佐賀県唐津市(二タ子三丁目倉庫とその周辺) |
内容 |
・「美と健康」に関するトークイベント ・化粧品、健康食品、オーガニック野菜等の販売 ・飲食提供コーナー、体験コーナーなど |
(3) JCC原料開発室運営事業
地産素材を活用した原料の開発支援や相談対応を通じて、地産素材の活用促進と地域発原料供給を促進する。
- ①素材活用相談対応、原料開発支援(会員企業、地域事業者)
- ②評価試験用サンプルの加工製造(加工等機器配備)
- ③JCCモデル原料のデータベース化
- ④化粧品原料供給体制の構築
(4) JCCテスト圃場「TocoWakaFarm」運営事業
耕作放棄地(唐津市浜玉、約1ha)を活用し、化粧品原料として使用される農作物を地元団体と連携し試験栽培し、会員企業の指定農園としても活用する。また、「観る」「体験する」農園としても整備する。なお、「Toco Waka(常若)」とは、衰えることなく瑞々しいエネルギーに満ちあふれている状態を言い、JCCの目指す「人と環境にやさしい、持続可能な活動」を表す。
- ①柑橘、ハーブ等の試験栽培(オーガニック)
- ②会員企業の指定農園(トレーサビリティ)
- ③体験農園(トリップ、研修)や地域交流の場としての活用
(5) 玄海プロジェクト
玄海町産薬用植物の美容健康原料への活用と、そのブランド価値を高めるため、生産から販売までを行う魅力ある組織の設立・運営に対し支援するとともに、産地としての魅力向上を図る。
- ①地域の薬草生産者を中心とした組織の設立・運営の支援
- ②イベントなどを通じ、薬草等を活用した文化・人的交流の支援
(6) 唐津市コスメ地域商品開発及び販路開拓事業(唐津市委託)
ツバキをはじめとする唐津産素材を使用した原料・商品開発及び商品の国内外への販路開拓を図るとともに、栽培地域としての離島の産地化及びブランド化を図る。
- ①「オーガニック・アイランド・高島」プロジェクトを中心とした組織の設立・運営の支援
- 耕作放棄地の栽培体制整備による復興及びオーガニック認証によるブランド化、原料素材の農福連携による量産化、開発原料・開発商品の販路開拓・販促支援
- 空家等を利用したコスメツーリズムの企画・展開
- ②椿プロジェクト
- 加唐島をはじめとする7つの島のツバキ実・種子の収量拡大、ツバキ油の量産化、出荷体制の強化
- 唐津産ツバキ油の国内外への情報発信・PR、商品開発の支援
- 利島など他産地との広域連携
- その他有力地産素材の探索と事業化支援
- ③専門人材の配置
4 専門人材配置
当会活動を効果的・効率的に進めるため、専門人材を配置するもの。
- ①専門人材の配置
- ②専門人材の諸活動
- 会員企業及び地域産業の各種ニーズに応じて関係機関と連携しながらコーディネート対応、コスメティッククラスター構想の実現に向けた各種事業を企画・実行。
活動計画
活動履歴