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【レポート】第4回産学交流セミナーを開催しました

2017年6月3日(土)に東京にて、「化粧品を支える重要な基礎科学である「界面科学」および「皮膚科学」の視点から「化粧品科学へのいざない」をテーマに産学交流セミナーを開催し、国内外の専門家から化粧品の成立ち、使い心地、皮膚への作用に関する最新の話題を提供いただきました。

多くの申し込みをいただき、当日も皆様のおかげをもちまして大盛況のうちに幕を閉じることができました。
日時 2017年6月3日(土)14:00~17:00
会場 東京理科大学富士見校舎4階F402
参加者数 120名

講演① 東京理科大学 坂本一民 客員教授

「化粧品科学のいざない」

化粧品を学びたい人にとって手引きとなる啓蒙書の編纂を目的にElsevier社から化粧品分野の研究開発の基本を俯瞰できる学術書を刊行。その中から日本語原稿を活かした書籍「化粧品科学へのいざない」について紹介。

講演② 山形大学大学院 野々村美宗 教授

「化粧品と感性工学」

ヒトが触覚を認知するメカニズムと、最先端の触覚センシング技術を概説。さらにこれを用いて水やオイル、化粧量のパウダーやスポンジ、さらにはヘアケア製剤の触感・使用感を評価した実例を紹介。

講演③ ㈱コスモステクニカルセンター鈴木 敏幸 執行役員

「化粧品への液晶とゲルの応用」

両親媒性分子の溶解挙動と会合体の形成、液晶とαゲル
の状態と相転移、入荷に及ぼす分子集合体の意義を解析。応用としてβ分岐型アルキルリン酸アルギニンを例にαゲルの安定化とαゲルを用いたマルチラメラ型エマルション調製およびその皮膚保湿効果について解説。

講演④ 東京理科大学理工学部 酒井 秀樹 教授

「化粧品科学の物理化学的基礎」

界面活性剤のうちに分子膜構造を有する閉鎖小胞体であるベクシルに焦点をあて、各種ベクシルの基礎物性、これらのベシクルを用いた各種応用について紹介。

招待講演 University of California, Department of Dermatology Prof. Howard I. Maibach

「Physiological and Dermatological view of Cosmetic Science」

化粧品、医薬品の研究は歴史的にも双方向に活かされ、実践されているにも関わらず、現状として企業ごと、国ごとで規制も含め大きな隔たりがある。これからのグローバルな社会に向けて、私たちは医薬品、化粧品双方の領域で共通の枠組みを作っていかなければいけないのではないか、未来の化粧品産業に向けた提案があった。

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